統計から考えるキャリア向け採用サイトのポイント

採用お役立ち情報 2024.05.31

【参考になる】統計から考えるキャリア向け採用サイトのポイント

#総務省#中途採用サイト#中途採用#採用サイト#筆者:山川#統計#キャリア

キャリア向け採用サイトを作る際、新卒とは違い、事例があまりにも少なく、一体どうしたらいいんだろうか?と、採用担当者の方が悩まられ、相談をしてくださることがございます。そんなときに、よく私がお話しするような内容をまとめてみました。ポイントは、「小手先ではなく、寄り添う。」です。

CONTENTS

    キャリア向け採用サイトの作り方、まずは相手の立場で考えよう

    この記事を見てくださっている方の多くは、キャリア向け採用サイトを検討されているかと思います。「よし、予算をかけて魅力訴求力を高めよう!」と走り出す前に、ほんの少しだけ立ち止まり、客観的データも見ながら、ぜひどんな採用サイトを目指すべきか考えてみませんか?

    まずはじめに大切なことは自分ごと化して考えてみることです。転職というものを自分ごと化して、ターゲットがどんな状況にいるのか想像をしてみましょう。当然ですが、キャリア採用、中途採用は転職をしようとしている人たちを募集し、採用する活動です。現在、働きながら転職する人もいれば、すでに離職し、何らかの理由でお休み期間を設けて、転職活動を始める人もいるでしょう。もちろんポジティブな転職、「将来の夢ややりたいことが見つかった」みたいな方もいるとは思いますが、ほとんどの場合、建前を削ぎ落とした本音を言えば違う理由の方が多いのではないでしょうか。社員を解雇にしづらい日本社会においては、転職の意思は社員本人の中にほとんどあり、社員発信によるものになります。

    ではどのようにしてその意思決定につながっていくのか。「転職をする」には、かなりのエネルギー=コストを要することが多いです。それでも、何かしら満足いかないことがあったり、何かしら耐えられないことがあり、日々積み重なるストレスが、転職をするエネルギー(コスト)よりも上回ることで、転職をするという決断につながっています。

    つまり、納得いかない、満足いかない現状を打破するための手段として、自ら転職を選択しています。それは、人に度合いは違いますが一定の覚悟ある決断です。その点が受動的にはじまる新卒と大きく違います。叶えたいこと、WANTやMUSTが求職者の中にあり、現実的な目線で条件が合っているかどうかシビアに求職者は見る必要があるのです。

    もう、次は、間違えた選択はしたくない。

    もう、次は、ストレスを抱えた毎日は過ごしたくない。。。

    悩みに悩んだ末に、転職先を探している可能性があることを、まずは念頭に置かなければ中途採用の成功=より良いマッチングはないのではないかと思います。

    なぜ、転職をするのか?総務省が発表した退職理由ベスト5

    令和2年に厚生労働省によって実施された調査(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-r02-2-02.pdf)を見ると、離職自体は「自己都合」の方が多く76.6%となっています。

    では、なぜ辞めてしまうのか?その理由のベスト5が以下です。

    1位 労働条件(賃金以外)がよくなかったから 28.2%

    2位 満足のいく仕事内容でなかったから    26.0%

    3位 賃金が低かったから          23.8%

    4位 会社の将来に不安を感じたから      23.3%

    5位 人間関係がうまくいかなかったから    23.0%

    といったところで、焦って、戦略へと移るのはまだ早いです。実はこの統計、年代別にもしっかりと数値を出しており、結構、年齢によって置かれる状況が変わってくるため、その理由も大きく変化しているんです。

    25~29歳をメインターゲットにしたい企業様の場合

    25~29歳、いわゆる第二新卒や入社3年目ぐらいのときに転職をする人たちを狙っていきたい企業様の場合は、自社の採用サイトでは以下の様なところをしっかりと抑えながら情報発信することで、動機形成やマッチングが図れるはずです!

    1位 満足のいく仕事内容でなかったから     31.4%

    2位 賃金が低かったから             31.3%

    3位 労働条件(賃金以外)がよくなかったから  25.5%

    4位 会社の将来に不安を感じたから       25.4%

    5位 人間関係がうまくいかなかったから     22.4%

    30~34歳をメインターゲットにしたい企業様の場合

    30~34歳、仕事も覚え、リーダークラスになっている人も出てきているぐらいのキャリア。中堅への入り口でもありますね。一方で、プライベートではライフイベントが発生したり、いろんな事情による転職の場合もあります。一定の経験値もあり、即戦力となる人材を狙っていきたい企業様の場合は、自社の採用サイトでは以下の様なところをしっかりと抑えながら発信することで、動機形成やマッチングが図れるはずです!

    1位 労働条件(賃金以外)がよくなかったから 36.7%

    2位 賃金が低かったから     25.5%

    3位 会社の将来に不安を感じたから   25.1%

    4位 他に良い仕事があったから       20.7%

    5位 満足のいく仕事内容でなかったから    19.2%

    求める人材像をしっかりと明確化してから採用サイトをつくっていきましょう!

    いかがでしたでしょうか?20代では仕事内容への不満が一番多かったのに対して、30代では賃金以外の労働条件に対しての不満が多かったですね。一方で、共通しているのは、給与面。20代は、実際に仕事をし、自立して暮らしてみて、「あれ、給料が足らないぞ。」「貯金ができないぞ」と焦ったり、おそらく同世代の友達との情報交換で、「やりたい仕事やってたけど、やっぱりお金って大事だな」って思ったりするのかもしれないです。30代では、「一人で暮らす分には良かったけど、家族を持つとなると不安だな」という思いや、「今の自分のスキルだったらもっと出してくれる会社はあるはず」、そんな思いが隠れているのかもしれませんね。

    そういった不満に対して、御社ではどんなアンサーが発信できるのか、是非一度これを機に整理してみてください。もちろん、弊社、ファニプロにご依頼いただければ、一緒にそこも考えていきますので、是非、ご検討いただければ幸いです。最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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