学生はなぜインターンに参加するのか?採用担当のための学生心理と参加理由

「ファ」のノウハウ 採用お役立ち情報 2026.03.09

学生はなぜインターンに参加するのか?採用担当のための学生心理と参加理由

#学生心理#新卒採用#インターンシップ#採用戦略#採用ブランディング

学生はなぜインターンに参加するのでしょうか。本記事では就職調査データと学生心理の視点から、インターン参加の理由や企業の選び方を解説します。特に知名度の高くないBtoB企業がインターンで学生の関心を集めるためのポイントも整理します。

CONTENTS

    インターンを募集しているのに、学生が思うように集まらない。

    採用担当の方と話していると、こうした悩みをよく耳にします。

    募集媒体には掲載している。
    インターンの内容も体験型にしている。
    それでも応募が思ったほど増えない。

    こうした状況に直面すると、企業は

    「インターンの内容が弱いのではないか」

    と考えがちです。

    もちろん、プログラムの内容は重要です。
    しかし実際には、それ以前の段階で学生の意思決定が止まっているケースも少なくありません。

    学生はなぜインターンに参加するのか。
    学生はインターンで何を知りたいのか。

    この記事では

    • 学生心理
    • 就職調査データ
    • 心理学の考え方

    という3つの視点から、この問いを整理します。

    特に、知名度の高くないBtoB企業がインターンを成功させるためのヒントについても考えていきます。


    学生はどのようにインターンを選んでいるのか

    もし自分が大学生だったとします。

    インターンを探すとき、まず目に入るのは

    • 企業名
    • インターンタイトル
    • プログラム内容

    といった基本的な情報です。

    気になる企業を見つけると、多くの学生はまずこう考えます。

    この会社は何をしているのだろう。
    どんな仕事をしているのだろう。

    そしてその次に浮かぶのが

    「自分でもできそうだろうか」

    という疑問です。

    学生は企業を評価する前に

    • 仕事内容が理解できるか
    • 働くイメージが持てるか

    を確認しようとする傾向があります。

    例えば仕事内容が

    「ソリューション営業」

    と書かれていたとします。

    この言葉は学生にとって少し抽象的です。

    しかし

    「企業の課題をヒアリングし、解決策を提案する営業」

    と説明されていれば、仕事のイメージはぐっと具体的になります。

    多くの学生はまだ

    「自分は何をしたいのか」

    がはっきりしているわけではありません。

    だからこそインターンを通じて

    • どんな仕事があるのか
    • 自分はどんな仕事に興味を持つのか
    • どのような働き方があるのか

    を知ろうとしています。

    さらに学生が気になるのは

    • 職場の雰囲気
    • 社員の人柄
    • 働き方

    といった点です。

    できれば

    就職活動で話せる経験になる体験

    ができると嬉しい。

    こうしたことを考えながら、参加するインターンを選んでいる学生も多いと考えられます。


    学生がインターンに参加する理由(就職調査データ)

    学生がインターンに参加する理由には、一定の傾向があります。

    リクルートの調査機関である
    就職みらい研究所 が発表している
    「就職白書2024」によると、インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムに参加する目的として

    • 業種理解
    • 仕事理解

    などが上位に挙げられています。

    出典
    就職みらい研究所「就職白書2024」
    https://shushokumirai.recruit.co.jp/research_article_topics/20240426001/

    また、
    マイナビキャリアリサーチLab
    「大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査」でも

    • 就職活動に向けた準備
    • 自分に合う仕事を知るため

    といった目的で参加する学生が多いことが報告されています。

    出典
    マイナビキャリアリサーチLab
    大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査
    https://career-research.mynavi.jp/reserch/

    これらの調査結果を見ると、学生がインターンに参加する理由は

    企業を好きになるためというより

    業界や仕事を理解し、自分の進路を考える材料を得るため

    であることがうかがえます。


    インターン参加率と平均参加社数

    インターンは現在、多くの学生が参加する一般的な活動になっています。

    就職みらい研究所が発表している
    「就職白書2024」によると、

    大学3年生相当の学生における

    「インターンシップ等のキャリア形成支援プログラム」参加率は84.7%

    と報告されています。

    また同調査では

    平均参加社数は8.72社

    とされています。

    ※この数値はインターンシップだけでなく、オープンカンパニーなどを含む「キャリア形成支援プログラム」全体を対象としています。

    出典
    就職みらい研究所
    「就職白書2024」
    https://shushokumirai.recruit.co.jp/research_article_topics/20240426001/

    この結果を見ると、多くの学生が

    複数企業のプログラムに参加している

    ことが分かります。

    学生にとってインターンは

    企業理解の入り口

    とも言える存在になっています。


    学生がインターン企業を選ぶ基準

    インターンに参加する理由だけでなく、
    どの企業のインターンに参加するかにも一定の傾向があります。

    マイナビキャリアリサーチLabの
    「大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査」によると、
    学生がインターン先を選ぶ際に重視するポイントとして次のような項目が挙げられています。

    • プログラム内容が具体的に書かれていること
    • 業界や仕事内容を理解できること
    • 社員と直接話せる機会があること
    • 企業の雰囲気が分かること

    出典
    マイナビキャリアリサーチLab
    大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査
    https://career-research.mynavi.jp/reserch/

    この結果から分かるのは、学生が重視しているのは

    企業の知名度だけではなく

    • どんな仕事が体験できるのか
    • 働くイメージが持てるのか
    • 社員のリアルな姿を知ることができるのか

    といった点だということです。

    つまり学生にとってインターンは

    企業を評価する場

    というより

    仕事や働き方を理解する場

    として位置づけられていると考えられます。


    インターン参加を後押しする心理

    学生がインターンに参加するかどうかは、心理学の観点からも説明できます。

    代表的な概念の一つが

    自己効力感(Self-Efficacy)

    です。

    これは心理学者 Albert Bandura が提唱した概念で

    「自分はこれをできそうだ」

    と思える感覚を指します。

    仕事内容が具体的に説明されていると

    • 自分にもできそう
    • 面白そう

    と感じやすくなる可能性があります。

    逆に仕事内容が抽象的だと

    • 難しそう
    • 自分には無理そう

    と感じてしまう学生もいます。

    そのため仕事内容を具体的に伝えることは

    学生の参加意欲に影響する可能性がある

    と考えられます。


    知名度の高くない企業ほど重要になる「仕事の解像度」

    知名度の高い企業は、企業名だけで興味を持ってもらえることがあります。

    しかし知名度の高くない企業では

    • 仕事内容
    • 社員の姿
    • 職場の雰囲気

    を具体的に伝えることが重要になります。

    特にBtoB企業では、事業内容や仕事内容が学生に伝わりにくいことがあります。

    そのため

    「営業体験インターン」

    と書くより

    「顧客の課題をヒアリングし、提案アイデアを考える営業ワーク」

    と説明する方が、学生は内容を理解しやすくなります。

    つまり

    仕事を学生の言葉に翻訳すること

    が重要になります。


    インターンシップにはさまざまな種類がある

    ここまでインターンの参加理由について見てきましたが、
    実際にはインターンシップにはいくつかの種類があります。

    例えば

    • 1dayインターン
    • 短期インターン
    • 長期インターン

    など、実施形式や目的によって内容は大きく異なります。

    また最近では

    • オープンカンパニー
    • キャリア教育
    • キャリア形成支援プログラム

    など、学生のキャリア形成を目的とした取り組みも増えています。

    インターンシップの種類や特徴については、こちらの記事で詳しく解説しています。


    まとめ

    学生がインターンに参加する理由は

    • 業界や仕事を理解するため
    • 自分に合う仕事を見つけるため
    • 就職活動の準備を進めるため

    などです。

    特に知名度の高くない企業では

    • 仕事内容
    • 社員の雰囲気
    • 働き方

    を具体的に伝えることが重要になります。

    学生が知りたいのは

    会社説明

    よりも

    自分が働く姿を想像できるかどうか

    なのかもしれません。

    そこにインターン設計のヒントがあると言えそうです。


    筆者プロフィール

    山川 拓也
    合同会社ファニプロ 代表
    クリエイティブディレクター / コピーライター

    2006年より採用映像制作に携わり、2009年に合同会社ファニプロを設立。
    これまで上場企業から中小企業まで100社以上の採用ブランディングに関わる。

    採用サイト、採用動画、採用コンセプトなど、企業の魅力をどう伝えるかという採用コミュニケーション設計を専門としている。

    採用ブランディングについてはこちらの記事でも解説しています。
    https://www.funnypro.net/officialblog/article/knowhow/786/

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