パンフレットの印刷方法として、オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いについてお客様からご質問を受けることがあります。今回は、オフセット印刷とオンデマンド印刷のそれぞれの特徴と違いについて紹介します。
CONTENTS
オフセット印刷とは？
オフセット印刷は、「版」を使用し、大量の印刷物を製造するための主要な印刷技術です。インキを特殊な印刷版に転写し、それをラバーブランケット（ゴムシート）を介して最終的な印刷物に転写します。大量印刷に適しており、コストを削減しながら効率的な生産が可能です。
主な特徴としては、下記の通りです。
1.大量印刷に適している
オフセット印刷は数千枚以上の大量印刷に適しています。短時間で大量印刷ができ、一度版を作ってしまえば、増刷する場合もコストを抑えて印刷が可能です。
2.高品質な仕上がり
インキを転写する際、印刷版とラバーブランケットを介して滑らかで均一な印刷を実現します。色の再現性が高く、高品質な仕上がりが得られます。
3.印刷の準備に時間とコストを要する
オフセット印刷は印刷版の作成が必要のため、時間や初期費用がかかってきますが、同じ版を何度も利用できるため、大量印刷を製造する際にはコストを抑えることができます。
オンデマンド印刷とは？
オンデマンド印刷は、「版」を使用せず、デジタル印刷機を使用して、直接デジタルデータを印刷物に転写する方法です。このため、印刷の準備が簡単で即時に印刷が可能であり、需要に応じて必要な時に必要な数量だけ印刷することができます。小ロットの需要に対応し、無駄を削減することができるため、柔軟性と効率性に優れた印刷方法として利用されます。
主な特徴としては、下記の通りです。
1.小ロットや個別印刷に適している
オンデマンド印刷は必要な数量だけ印刷するため、小ロットや個別印刷に適しています。無駄を最小限に抑え、需要に合わせた柔軟な生産が可能です。
2.デジタル印刷技術を使用
デジタル印刷機を使用し、デジタルデータを直接印刷物に転写します。印刷版の作成が不要で、即時に印刷が可能です。
3.即時性と迅速な納期が可能
印刷の準備が簡単であるため、即時に印刷を行うことができます。需要に応じて素早く対応し、迅速な納期が実現できます。
まとめ
オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いは、「版」を使用するかどうかです。オフセット印刷は版を使用し、大量の印刷に適しており、高品質な仕上がりを提供します。一方、オンデマンド印刷は版を使用せず、小ロットや個別印刷に適しており、即時性や無駄の削減に優れています。これらの違いを踏まえ、印刷物の用途や数量、予算などに応じて印刷方法を検討してみましょう。
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