採用サイトにコピーは本当に必要か?

「ファ」のノウハウ 2024.02.02

採用サイトにコピーは本当に必要か?

#コピー#採用サイト#キャッチコピー#筆者:山川

採用サイトを開くとよくある、「未来へ!」「進もう!」「挑戦!」といった言葉。これをコピーと呼んでいるんですが、この言葉を作るときに私たちの場合少なくとも10万円の予算をいただいております。一見、誰でもかけそうな短い言葉になぜお金がかかるのか。そもそもコピーって本当に意味があるのか。コピーの役割と価値について考えてみました。

CONTENTS

    実際に記憶している人はいるのだろうか?

    コピーを考えて提案する仕事をしている私自身がこの問いかけをするのは本当に勇気がいる。なぜなら「何の意味もない」ということになれば職を失いかねないからだ。それでも私はプロとして、真正面から問いかけなければいけない。採用サイトのメインビジュアルによくあるコピー、あれって本当にみんな見ているのだろうか?あれって、何か意味を成しているのだろうか?実際に入社した人の中で、コピーを覚えている人っているんだろうか?(ぶるぶる~)もちろん超一流のコピーライターの方々が作ったものであれば、こんなバカな問いをする必要なんてないかもしれないが…

    実は勇気を振り絞って聞いたことがある。

    お世話になっている会社さまの新入社員さんに。

    「今まで就活してきた中で採用サイトってみましたか?」と…。

    問答はこんな感じである。

    新入社員さん「はい、見ました」

    山川「キャッチコピーってみましたか?」

    新入社員さん「はい、見てるとは思います。」

    山川(おや、怪しいぞ…)「今、働いている会社のキャッチコピーってどんなだったか覚えてます?」

    新入社員さん「あれ、何だっけ…忘れちゃった。本当に刺さったり、覚えやすいものだったら覚えるかもしれないけど…。」

    新入社員さん「そこまで気にしていないかも…」

    山川「そうか…」

    不幸中の幸い、その会社さまの採用サイトについては一切関わっていないので、そこは唯一の救いでしたが…

    実は結構時間をかけてつくっているコピー。

    例に出させていただいた新入社員さんが働く会社は

    誰もが知っているような企業です。

    そんな会社の採用サイトのコピーなら

    より一層金額も時間もかけているはず。

    それでも絶対に覚えてもらえるほどのインパクトを与えられているかと言うと…

    そこまでたどり着くことはなかなか難しい世界。

    コピーの価値とはいったいどんなところにあるんだろうか…

    改めて考えさせられました。

    その時に整理し、私なりにまとめた考えをご紹介いたします。

    コピーを作る価値①:採用サイト全体の方針・トンマナが決まる

    当然ながら覚えてもらって、その言葉がきっかけで興味を持ってもらえる。そこを目指して作ってはいるのですが、もう一つ大事にしている役割が「採用サイトの全体の方針・トンマナを表現する言葉」になるということです。コピーは、必ずコンセプト(世界観)を考えてから、創るようにしています。さらにファニプロが展開しているPAKETUNEサービスでは「コピー」を決めてから、「メインビジュアル」の作成をするようにもしており、コピーに込められている想い、熱量をデザイナーが感じ取ってメインビジュアルをデザインし、そこからさらに全体のフォントや色といった細部まで行き届くようにしています。この「コピー」を疎かにしてしまうと、ベクトル(軸)のない採用サイトがつくられてしまい、何を言いたいのか、どんなところが魅力なのかがわかりづらいものになってしまう、そんな恐れがあります。

    コピーを作る価値②:採用担当者も一緒に語れるストーリーができる

    ブランディングの定石、ストーリー。この物語がコピーを一緒に作っていく中で深みを増して出来上がっていきます。コピーが決まるまでには、いろんなお話を伺い、ディスカッションを繰り返していき、時には一緒にコピーを出し合うこともあります。その過程の中で採用担当者の心の中でも想い(魅力)が整理されストーリーとなり、コピーができたときには想いを自分の言葉で語れるようになっていたりします。そこまで昇華することができれば、コピーは採用サイトの領域を超え、会社説明会や合同説明会など様々な場所で自信を持って語れる武器となります。

    コピーを作る価値③:実は中にはいるんです。コピーがきっかけで。

    もちろん中途採用の求人媒体のキャッチコピーですと、「高収入」「在宅OK」などそういった言葉(条件)がきっかけとなり、興味を持ちましたといったことも多くあるかと思います。それも一つの大事なコピーではあるのですが、新卒の場合はもう少し理想的、未来的、抽象的な言葉となるため、ハマるという場面にはなかなか出くわすことがないかもしれません。しかし、それでもときどき「お客様からコピーに共感して興味持ちました!という候補者が来ましたよ」と連絡をいただくことも実はあるんです!(ちょっと自慢入りました。えへへ)

    たかが数行の言葉。その一つの言葉が心を動かすこともある。

    それも紛れもない事実であるからこそ、私は言葉の力を信じ、とてもコピーを大切にしています。

    PAKETUNEで作ったコピーの一覧:

    ファニプロでは、フルオーダーだけではなく、セミオーダーサービス「PAKETUNE」を展開しております。その中で作った、コピーをいくつかご紹介させてください!

    ※PAKETUNEについて サービス紹介サイト / 資料ダウンロード

    コピーの作り方は、お客様にも積極的に意見を聞いたり、メンバーにもアイディアを出してもらいながらつくりますので、決して私一人でつくったものではないですし、まだまだ未熟者ではありますが、興味があるものがありましたら、クリックしていただければそのサイトに飛ぶことができます。ご覧いただければ幸いです。

    「叫べ、夢を。動かせ、自分を。」 

    (インプレックスアンドカンパニー株式会社様)

    「楽しいではなく、愉しい会社です。」

    (株式会社KSF様)

    「理想に近づけ、そして追い越せ。」

    (栃木セキスイハイム株式会社様)

    皆様からのご依頼、お待ちしております!笑

    RANKING 人気の記事

    PICK UP おすすめ記事